美術教員、アートスクールに通うの巻3

前回までのあらすじ

まったく美術の基本は知らないが、美術教員として教壇に立つ丹野。ついに初心者用美術スクールに通い出すことに!
一回目は基本図形の丸をメインに、鉛筆でのグラデーションを覚えることに成功し、二回目は円錐の石膏デッサンに挑戦し、経験を積んだのだった。

一回目はこちら

二回目はこちら

ついに三回目となった美術スクール。今回はいつも一緒に行ってくれているTOMO先生がお休みの日だったので、一人での挑戦となった。

これは余談だが、この美術スクールの日がちょうど隔週連載しているエッセイ漫画『子どもとアート見つけ隊』の締切の日とモロ被りなので大変だ。大変ついでにぜひ見て欲しい。ウラロジ仙台というサイトで公開中だ。小学一年生になった息子と色々なことを挑戦しながら主体的な美術教育を目指しているような、ただ遊んでいるような、そんな漫画だ。
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気を取り直してインターバルドローイング

図鑑もしっかり用意してきたので、最初の10秒インターバルドローイングもバッチリ。実は早速授業で生徒にもやらせてみた。結構好評で、毎時間授業の初めにはこのインターバルドローイングと10分クロッキーの波状攻撃で戦うことにしたいと思う。そのために、私も「10秒だろうがそれなりのクオリティで仕上げてやるわい!」という並々ならぬ気合で臨んだ。

一体何が変わったと言うのか…。

前回との違いがまったく分からん…。二回目の時のと見比べて欲しい。何か変わったのだろうか…。いや、きっと上手くなってる。そう信じる。信じてる。気持ちが大事だ。

身の回りの小物を大きく描く

今日のデッサンは身の回りにある小物をなるべく大きく描くというものだった。その時大事なことは『身近にある物を、よく観察すること』。
私も生徒に同じことを言っていたりしているが、そういうことをやる時間も気力も萎えてきてしまっていることに自分自身はどこかで気付いていた。自分だけでは(甘えからか)なかなか時間を捻出できない。そんな時に、このような教室は本当に貴重だと思う。

私が選んだのは「自宅の鍵」

描いてる途中に、先生がお話してくれた内容がとても印象に残ったのでメモしておく。絵の苦手意識をなくすという話だった。

要約すると『日本人で字が書けない人はほぼいない。それは小学生の時などになぞって練習したりしたことが記憶となって体に身についているからで、それは絵にも同じことが言える。字が書けるということは絵も描けるということ。大事なのは、最初はなぞったり模写したり真似したり簡単なことから始めること。記憶するということがとても大事。絵が上手いと言われる人は、形をなんとなくでも記憶することが得意な人だと思うが、記憶することは個人差はあれど誰もができることなのだから誰もが絵を描くことができるのだ

という話。(細かい部分は違うかもしれない)さっそく授業でパクろう。まるで私の言葉かのようにパクろう。

丹野は、美術教員としても漫画家としても技術的にはだいぶ下の方にいると劣等感を抱いている。上手いと言われたくて難しい絵を描こうとしては失敗してしまうことが多いが、この話を聞いて素直に模写やトレースなどから始めようと思った。卑屈になるし、質の悪い無駄なプライドはいらない。

なぜなら私は初心者なのだから。

じゃーん。

ということで、私が描いた鍵。パースとは違う斜めの線を入れるのが苦手なので、今回は斜めの線を多用するというテーマで描いたものだ。全部完成することはできなかったが、だいぶ集中できた。

全体で2時間ほどの美術スクールで、短い時間だからこそグッと集中できる環境がある。
終わった後は心地よい疲労感で、帰りの足取りも軽い。

残りは三回。もう折り返し地点だ。

どんどんうまくなるぞーーっ!(なっているのかどうか…)

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