六年におよぶ悲願…!シャカリキ君ついにメジャーデビュー!!

6年前、仏教行事『成道会』のパンフレットの表紙になるべく産声を上げたシャカリキ君。完璧なフォルム。愛くるしい表情。何事も許す癒しの笑顔。練りに練られた俊逸なネーミングとポージング。どれをとっても一級品のキャラクターのはずだった。

しかし、その表紙に採用されることはなかった…。

大々的にデビューできると思っていたシャカリキ君だったが、現実は甘くなかった。まだ彼にはデビューできる地力が、場数が、足りなかったのだ。

そうしてシャカリキ君の長い下積み生活が始まった。

漫画の授業でのつけペンの練習台になることから始めたシャカリキ君。完璧なフォルムはちょうど良い曲線をしているため、ペン入れ練習に持ってこいだったのだ。鳴り物入りでやってきた彼には屈辱だったかもしれない。しかし、彼は泥をすすりながら、ちょっとずつ認知を得ていくことを選んだ。

営業にも率先して出かけた。

中学校への出前授業でも、ペン入れの練習台となった。「今はまだ非公式だけども、いつか必ず公式になってみせる!皆応援してくれ!SNSでシャカリキ君ってキャラがいるよ!と宣伝してくれ!!」熱い想いを中学生にも訴えていた。熱い想いが届いていないのか、SNSで書いてくれた人はいまだに0人だ。

そんな中、5年前にチャンスが訪れる。

「卒業記念に配るタオルがちょっと寂しいから、何かないか」という話になったのだ。シャカリキ君はすぐに手を挙げ、デザイン案を3つ制作し、完璧な企画を作った。当時の学年主任に託し、会議通過を祈った。

ボツ…。

圧倒的ボツ…!

即決のボツだった。食い気味のボツ。食い気味すぎて「ッツ!」ぐらいのボツ。

プロデューサーの丹野は当時のことをこう語る。
「腰から砕けるほどの衝撃を受けました。まだダメか、彼のポテンシャルは誰もが認めるところのはずなのに、神はまだ彼に試練を与えるのか…と」

しかし、シャカリキ君は決して笑顔を絶やさなかった。皆の前では涙も見せたことはなく、穏やかで、それでいてスッキリとした凛々しい顔をいつも崩さなかった。「今ダメでも、もっと頑張ればいい」そう言っているようだった。

彼は更に燃えた。

シルクスクリーンを作り、Tシャツやトートバックを生産し更なる認知を狙った。動画も作った。そのかいあってか、今では全校生徒の中でも5人ぐらいはシャカリキ君の名前を知っているほどに認知を広げてきていた。

長い長い、いつ終わるともしれない下積み生活。気付けば生まれてから6年の歳月が過ぎていた…。

しかし、神は彼を見捨ててはいなかった。オープンキャンパスの担当教員がシャカリキ君を使ってもいいよと言ってくれたのだ!

そうして今日、ついにシャカリキ君がメジャーデビューを果たす!!

スタンプラリーの主役に抜擢!!!

コロナ対策のポスターにも!!!!

まだ公式キャラクターとはいかないが、紛れもないデビュー。「これも全て今まで応援してくれたファンの方々のおかげです。ありがとうございます。」そうシャカリキ君は謙虚に語る。

諦めなければ、続けていれば、夢は実現することができると身を持って教えてくれたシャカリキ君。心なしか、今日の笑顔は一層輝いているようにも見える。

しかし、ここからが本当の勝負だということはシャカリキ君も分かっている。やっとスタートラインに立ったんだ。

シャカリキ君の挑戦はまだ始まったばかりなのである。

そうそう、同僚の教員が目撃したのだが、スタンプラリーをしていた中学生がこんなことを言っていたらしい。

「このスタンプ、(すごくかわいい)欲しいな~」

と…。

これからもどうかシャカリキ君を応援して欲しい。彼はきっといつの日か公式キャラクターの座を射止めるはずだから…。

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